土井酒造場
土井酒造場は、ここ小貫の地で代々名主(庄屋)を務めてきた家柄です。江戸時代、名主は地方の役場や税務署の役割も果たしていました。土井家のルーツは遠く安土桃山、戦国の頃まで遡ることができるといい、名主である土井家が酒造りを始めたのは、明治に入ってからだそうです。
波瀬正吉氏
長年、土井酒造場で杜氏として酒造りの指揮を執ってきた波瀬正吉氏がおります。波瀬杜氏は能登杜氏四天王のひとりに数えられる名人でした。[能登杜氏四天王:農口尚彦(鹿野酒造/常きげん)・三盃幸一(桝田酒造/満寿泉)・波瀬正吉(土井酒造場/開運)・中三郎(車多酒造/天狗舞)]
"開運"
開運祝酒というお目出度い名は、明治5年の創業時に、地元の旧・城東郡小貫村の発展を願いつけられました。以来130余年、土井酒造場の看板商品として愛され続け、同蔵のもっとも出荷量の多い酒となっています。